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社長のひとりごと 3/17

仕事のつながりにはいつも予想のつかない2幕、3幕があります。「漏電しているので悪いところを調べて切り離してください」。今回の仕事の、お客様からのコールです。うかがうと悪いところは見当がついているとのこと、早速測定器で点検して切り離してみましたが、残念ながらそこではありませんでした。古い建物では電気の図面が残っていることはほとんどありません。一箇所ずつ調べるので時間もかかります。ようやく悪いところを発見して切り離しましたが、消雪用ポンプが入っているピットの排水ポンプでしたので、すぐ交換の依頼になりました。悪いことにピット内の水位を検地して自動運転させていたのですが、そちらも老朽化して駄目でした。消雪用のポンプが水没すると大変だからすぐに出来ないかとお客様は言われます。しかし、問屋でもあまり在庫を置かない商品ばかりなので困りました。何とか排水用のポンプだけは見つけて、自動運転の装置を交換するまで時々確認して手動で動かしていただくことで1回目は終わりです。

次に自動運転の装置の交換に行きました。事前に準備して現場では交換して簡単に終わる予定でした。しかし今までのやり方と自分の考えたものでは違いました。伺うと正常に動いていたとのこと・・・。ありえない。こんな時にやはり現場ではどちらを優先するか迷います。結果的には今までのやり方が間違っていたのですが、お客様には決して人がしたことを悪く言えません。うまく説明して終了と思ったら今度は消雪用のポンプも具合が悪いとのこと。また新しい仕事です。こんな時に当社の社員であれば、多分最初の漏電箇所を見つけて後は専門の人にお願いしてください、で終わってしまうでしょう。社長は何でも屋的なところがありますので今回も2回目を終了して3回目へ進みます。

「ポンプも直せるの?」
絶対直せるかといわれたら分かりません。でも大体の悪いところの予想はつきます。いつも挑戦です。出来なかったら最後は専門家に見てもらえばよいのです。専門家は高いですから、お客様は私に依頼されていると思うのでがんばります。そうして少しずつ積み上げて26年ここまで来ました。
残念ながら若い人は自分のあまり得意では分野にはかかわりたがりません。私のパソコンが苦手なのと同じですが、いい意味で野次馬根性は必要だと思います。若い時は失敗しても繰り返さなければいいと思います。何事も経験だと思います。

(石澤正二)