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社長のひとりごと 3/23

 最近、地球の環境の変化がさまざまな形で問題提起されています。私が一番に感じるのは、いきなり低気圧が発達して強風が吹くようになったということです。これには地球の問題と、もうひとつは太陽の活動が比較的に低調になりつつあることも関係しているようです。いずれにしても「気象台の観測史上初めてです」とのコールが今年も何回か聞かれるのではないでしょうか。異常気象と同時に、世界各地で大きな地震が頻発しています。その死者の数を聞くとあまりの多さにいつも驚いてしまいます。あの阪神淡路大地震でも一万人には達しませんでした。日本の何がそれを可能にしたのか、自然災害に強いノウハウは世界にもっと情報提供すべきではないかと思います。

 身近な問題として、朱鷺(トキ)の自然同化育成ゲージでのテンによる襲撃があります。いろいろ検証されていますが、早い話が自然の営みに対してあまりにも無防備だったと思います。人間のペースで考えた自然同化計画にテンが間違いを指摘してくれたように感じています。「自然はそんなに甘くはないよ」と言っているように思います。今回も各方面の見識者に検討してもらうと言うことですが、私ならまず地元の朱鷺を一番よく知る人に相談すると思います。放鳥されてから自然界で遭遇する危険にも対処する訓練を同時にできれば一番よいはずですから、テンやほかの天敵がゲージに入ってきたほうがより訓練の目的に合っていると思います(理想論ですが)。

 昨年死者が出て問題になった野焼きで、また悲惨なニュースがありました。これも自然の恐ろしさに対する人間の未熟さではないでしょうか。1500人もの人を動員するには簡単に予定は変更できないと思いますが、気象情報からすればまず中止が妥当だったと思います。1回中止して今回中止すれば、機を逸すると言う事情があったと思いますが、働き盛りの30代の3人の命が失われたことは残念です。

 皆さんは強い風が予想される場合に、事前に風で飛びそうなものを整理する等はごく自然に準備されると思います。問題は風が吹いた後です。先日ある工場の電気工事に行ったときのことです。いつもの習慣で工場の外回りで異常がないか仕事の合間に見ました。今年も何回か強い風が吹きましたので空中部分の電線が大丈夫か気になりました。電線はオーケーでしたが、重さ10キロもある水銀灯のボルトが外れて電線でぶら下がっていました。もしも人の上に落下したら大事故になる状況でした。幸いに今回の強風の前に見つけて対応できたのでよかったのですが、皆さんも風が収まったら家の周りを点検すると思います。ぜひ目線を上げて上も見てください。

(石澤 正二)