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社長のひとりごと 4/26


 やっとお花見日和になりました。わたくしどものお客様で、いつも乗るタクシーの運転手さんがいらっしゃるのですが、仕事があるので来てほしいと言われて行って来ました。打ち合わせが終わってお茶をいただきながら世間話をしたのですが、「農家をやっているが寒さと天候不順で農作業が遅れて困っている」との事でした。この分では田植えも相当遅れるとの事です。早く暖かくなって田んぼに入りたいそうです。前回、私は年を取ったようなことを書きましたが、私よりも先輩が2足のわらじで頑張っているのを見て自分も頑張らねばと思って帰ってきました。
 その後、お肉屋さんが火災警報器をつけたいので見てほしいと言われて現場調査に行ってきました。3階建てで2~3階が住宅になっていました。法律で決められた設置場所をまず説明して、その後で私の推奨するお話をしました。せっかくつけていただくのに、いざと言うときに役に立たなければ意味が無いからです。このお肉屋さんの場合は1階の調理場が一番火災の可能性があります。しかし、法律では2階と3階の階段と、3階の寝室へ取り付ければよいことになっています。さらに連動型でなく単独型をつけてもよいのです。単独型をつけた場合は、仮に1階の調理場から出火したとしても、その煙が2階3階と廻って寝室まで来ないと警報機は鳴りません。果たしてそれで避難が出来るでしょうか。やはりここは少し費用がかかりますが連動型にして調理場にも感知器をつけるべきだと思いました。そうすれば調理場の感知器が鳴ると同時に3階の寝室も鳴りますから、避難する時間はとれると考えます。法律は最低限のことを決めているだけですので、皆さんも是非考えて下さい。

 我々の業界でも後継者不足は深刻です。新潟県電気工事組合という組織に属しておりまして、昨日、県本部の理事会が新潟であったので行ってきました。退会する会社が今年も数社あって、ついに県全体で900社を割り込むようです。最盛期は1000社以上あったので、寂しい思いがしました。入りたくてもなかなか組合に入れなかった昔がうそのようです。毎年加入者を増やす対策が事業計画に盛り込まれますが功を奏しません。きちんとした資格を保有して、間違いの無い仕事をするには常に変わる業界の情報が不可欠なのですが、費用もかかることなので一概に無理強いすることも出来ません。
 最近の厳しい経済情勢もおおいに関係があると思います。精一杯頑張っても会社を続けていくのがやっとの状況です。中小企業で働いている人が全体の労働人口の7割以上の日本では、なんとしても我々が頑張って社員の生活を向上させてやらねばなりません。それにはやはり景気が良くなってもらわないとどうしようもありません。
 「この道より 我を生かす道なし この道を行く」
 武者小路実篤の言葉ですが、その思いを胸にこれからも頑張ろうと思います。

(石澤正二)